いろいろ言いたいことはあるけれど・・・ [とりとめのないつぶやき]
スカパー!もしくはケーブルTVを視聴されてる方ならおわかりかと思いますが。
これらには「アニメ専門チャンネル」なるものが存在します。
今の子どもたちが見ていた物から、私たちが子どもだった頃の物まで、多種多彩なアニメが放映されているのですが、見ていると懐かしい気持ちになったりして結構楽しかったりします。
なので、地上波で見たい番組がないときには、このチャンネルをたまにつけて見てます。
先日のこと。
何気なくチャンネルを変えると、「ベルサイユのばら」が放映中でした。
「ベルサイユのばら」と言えば、宝塚の公演などでもおなじみの言わずとしれた名作。
私も大人になってから、文庫本化されたコミックスを友人から借りて読破し、いたく感銘を受けたのですが、実はアニメの方のは馴染みが薄かったんです。
と、いうのも、このアニメが放映されていた当時、私は小学校1年生。
なんとなく惰性で見てた気がしなくもないのですが、当然ストーリーや複雑な人物相関など理解できるはずもなく、アニメをリアルタイムで知ってる世代とはいえ、その記憶はほとんどありませんでした。
で、この「ベルサイユのばら」。
この日はちょうど、ルイ15世崩御の回が放映されていました。
当時、不治の病と人々に恐れられた天然痘に罹ってしまったルイ15世。
看病のかいなく、病状は次第に悪化。
その命はもはや風前の灯火、。
それを固唾を飲んで、(窓の外から)見つめる王家の人間と貴族たち、という場面でした。
窓辺から見える寝室のろうそくの炎が消えた瞬間、ルイ15世の命の炎も消えてしまいました。
その瞬間、どっと沸き上がる貴族たち。
国王崩御だ!ばんざ~い!!
・・・・
・・・・
おいおいおいおいおいおい。オマエら。
(↑「おい」が多いぞ!)
人が一人死んでるのに(しかも国王だし)、言うに事欠いて「万歳」って何だ?
いくら何でもそれはないだろ!
まあ、これは「(国王崩御により)新しい国王が誕生したことを喜んでるんだよ」と言われそうだけどもね。
それはそれでいいんだけどさ。
だけどさ、その前にさ。
さっきまで生きてた人間が死んだばっかりなんだぜ?
嘘でもいいから(←おい!)
ちょっとは悲しいフリぐらいしろよ!
何が「ルイ16世誕生万歳」だ!
おまえら、人として何かがおかしいぞ!
(ちなみにルイ15世の孫である後のルイ16世と、その妻マリーアントワネットは「国王の死」に激しいショックを受けていました。こっちの方が自然な態度だと思うのだが・・・)
・・・と、ここまでひとしきり軽くツッコミを入れてみたのですが。
(それもどうなんだ?)
(てゆっか、あれ↑が「軽く」なのか?)
考えてみれば、この時代の権力争いというのは、それはもう大変えげつなかったそうで。
自分がのし上がるためには強者におもねる、弱者は虐げるは当たり前。
そしてそうしなければ、生きてゆけない。
ある意味「人間らしい」心を持っていては生き難い、そんな時代だったんですよね。
ほんと、この時代に生まれなくてよかったよ・・・。
今は便利になり過ぎて人が人の心を失いつつあるのかもしれないけど。
自分が人であることを忘れなければ、どんな人間にも「心があること」を忘れなければ大丈夫なんじゃないかな。
と、いうわけで。
ちょっとだけ、君の気持ちがわかったよ。青木君。
我々はもっとシンプルに「今、ここにある自分」と「周囲にいてくれる人たち」に感謝すべきなんだろうね。
まあ、でも・・・
いくらなんでも(青木選手は)アニメやドラマに本気でツッコミ入れるなんてことしないよね?
(それはオマエだけです)
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